最近,Linux のディストリビューションとして人気の出てきたらしい Manjaro をいじり始めている.MPD マシンもこれまでの Voyage MPD on TW-217 に替わって,Manjaro を入れた NUC (Intel DC3217IYE) を試用中.こちらはいずれ別記事で.
Linux の実験マシンとしてはしばらく前に中古で買った NEC VersaPro VJ22TG-N (i5-5200U / 4 GB mem / 128 GB SSD) を使っていて,この間までは Ubuntu が入っていた.このマシンは天板側に歪みがあり,OSなしということでまあまあ廉く手に入った.OSなしだけど,Windows 8.1 Pro が元々入っていたので,Windows 10 Pro を入れればそのままデジタル認証され,機種固有のドライバやユーティリティもメーカサイトから入手できた.手間だけ.ただ,メモリがオンボードの 4 GB しかなく,増設もできないため Windows ベースで使うには制限が大きいので,Linux 実験マシンにしていた.
で,前置きが長くなったが,これに Manjaro を入れた.標準的な Xfce4 タイプ.設定上のあれこれはいろいろあるのだけど,ここではキーボード周りのメモを残しておく.
インストールするときの最初の注意
本体はごく普通の日本語キーボードなのだが,自分はいわゆる US 配列準拠で使いたい.そのため,まずインストール時にキーボードをデフォルトから English (US) の Default (Generic 105-key) を選んでおく.キートップの表示と合わないところがいくつも出てくるが,それは慣れで乗り切る.キートップには,あとでテプラで作ったシールを貼って,US 配列風にする.
Caps キーを Ctrl にする
お馴染みの.入れ替えることもできるが,そもそも Caps ロックなんて使うことがないので,素直に A の横の Caps をCtrl にするだけにしておく.そのための設定は以下:
メニュー > 設定 > セッションと起動 で 自動開始アプリケーション タブで「+」(追加) をクリックして,名前は適当に (例:Caps2Ctrl) 付け,コマンドとして
/usr/bin/setxkbmap -option "ctrl:nocaps"
を登録.
ただし,この設定が有効になるのはログオンしてからなので,ログオン画面でのパスワード入力のときにはまだ Caps キーが有効になっていることに注意.Capsロックがかかっているときにはパスワード入力欄に表示が出るので,パスワード入力に失敗するときはよく見ること.
Fcitx-Mozc のインストール
その辺のサイトを見て,インストールする.ディストロのバージョンによってちょっとずつ変化しているので,まあ,何とか.
Mozc の起動キー設定
個人的に大事なのはこちら.起動キーを変更する.
- メニュー > 設定 > Fcitx設定 の 入力メソッド タブで,Mozc の優先順位を2番目にする (1番目は英語(US)).
- 全体の設定 タブに移り Show Advanced Options をチェック.
- 入力メソッドのオンオフ はデフォルトの Ctrl+Space を残しておく (保険).
- 入力メソッドをオンに で [変換] キー (Henkanmode) を設定.
- 入力メソッドをオフに で [ひらがな] キー (Hiraganakatakana) と [無変換] キー (Muhenkan) を設定.
これでスペースキーのすぐ右側にある [変換] キーで Mozc が立ち上がり,そのすぐ右側の [ひらがな] キーか,スペースキー左の [無変換] キーで英数に戻る.
Mozc の設定
Mozc 自体の細かい設定はタスクトレイの Mozc アイコンから Mozcツール > 設定ツール.句読点と基本キーバインド (MS-IME) を設定.
PageUp / PageDown キーの設定
日本語キーボードを US キーボードとして認識させると,使用されないキーが出てくる.[変換],[無変換],[ひらがな] のキーは Mozc の起動,停止に割り振ったのでよいが,右上の [¥] キー (keycode 132) と右下の [\] キー (keycode 97) が無効になる.位置的にはこれらを PageUp,PageDown に割り振ると便利である.これは xmodmap で設定する.
まず,最初の xmodmap の状態を書き出す:
xmodmap -pke > ~/.Xmodmap
心配なら,.Xmodmap のコピーを作っておく.
書き出した .Xmodmap を編集する.keycode 132 と 97 は未定義状態になっているはずなので,そこを以下のように変更.
keycode 132 = Page_Up
keycode 97 = Page_Down
Page_Up は Prior,Page_Down は Next でもよい (というかそちらが primary な設定語で,Page_なんちゃらは synonim というか alias というか).保存して,xmodmap ~/.Xmodmap で反映.一度反映させれば,システムを再起動してもこの設定は有効 (自分のログオン時に .Xmodmap が読み込まれて反映される).
ここで Caps キーを Ctrl に変更する設定もできるが,もともと US キーボードのマシンにインストールする (つまり,余りキーがないので PageUp とかの追加設定のしようがない) ときもあるので,これはこれ,それはそれとしておく.
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